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sachi /female /2001.4.18 /12:18:55 全体の話の流れが他の作品よりも分かり易いと言うのもあるけれど、 登場人物の身体描写・心理描写ともにすごく生々しくて、完全に物語の中に吸い込まれてしまう。 えり子の細い首筋や西日の差した麦生の胸なんかが頭の中にはっきりと浮かんでくる。 特に、麦生が顎を持ち上げてキスをしてくる様子には何度疼いたか分からない。 此の作品を読み終わる頃には、私の身体もすっかり麦生を知ってしまっていて、 それでいて主人公と同じように彼の身体に飽きていた。 私はいつも、いじらしい麦生を愛したくなったら此の作品を開く。
あもが初めて読んだのがこれ。 あもは今20歳だけど、何回恋しても何度Hしても、 あもの中でかわらないものがあって、 それは子どもの頃みつけた感情で・・・ それをうまく表現できなくて、気持ち悪かったんだけど、 この作品にはそれが言葉で表現されてる。 読むとなつかしくて、ここちよくて、すごくスッキリする またいつか、自分の感情がわからなくなったとき、 それを言葉で確認したいとき読みたいです。
蝶々の纏足ってゆう題名がすごく綺麗でひかれて読んだ一冊です。 この本の主人公みたいな小学校生活を送ってたかもしれない。 あすかも纏足されてたのかも。いつも一緒に行動してた。でもすごく窮屈だった。 でも主人公と違ったのは纏足ずっとしてたことかも。今は大学生になって纏足はしてないけどでも本当に時々心が痛くなるよ。今でも小学校の時の友達との同窓会に行けないんだよ。弱いなぁ、あすかって。
私にとっての初めての詠美作品がこれでした。高校に入った ばかりの頃偶然手に取ったこの作品に衝撃を受け、それまで 宮沢賢治を愛読していた私の読書ジャンルが一変しました。 それから全作品を読破し、村上龍や椎名誠などにも手を出し つつも結局山田詠美の、しかもこの作品に帰ってきます。 もう何度も読み返したせいで表紙はボロボロ、中もお風呂に まで持ち込んだためくたくたです。台詞もほとんど暗記して いるのに読み返してしまうのは、この作品の気怠い雰囲気が やっぱり好きなのだからだと思います。
詠美さんの作品で1番最初に読んだのがこの本でした。 読んで行くうちに言葉では言い表せない「みょ〜〜〜」な 気持ちになりました。と、同時にあぁ・・あの子供の頃の あの感覚は、文字で表すとこうなんだ!!凄い!!と感動しました。 当時高校生だった私はしばらくあの「みょ〜〜」な感覚から 抜けられなかったです。 それからです。癖になってしまったのは・・・・。 私の中では最も思い出深く、また好きな作品です。
初めてこの作品を知ったのは、中学三年の冬。 受験生だった私は、家で有名私立高校の国語の過去問を解いていました。 随筆、論説が終わって、小説文の問題にさしかかったとき。 『蝶々の纏足』が使われていて、そこで初めて『山田詠美』の名前を知りました。 確か、主人公が小学生の頃のことを思い出しているシーンだったと思います。 ”この本の続きが読みたい!!” そう思って、急いで本屋へと向かいました。 読み終わった後、泣けてきました。主人公と友人えり子の 何年にもわたる関係。 二人は光と影だったんですね。 本当は、言いたいことがもっとたくさんあるはずなのに 上手く言えません。 こんな『読書感想文』を送ることを許して下さい。みなさんの感想は 読んで大変感心させられますが、私にはあの様な素晴らしい ことは言えません。ですが、自分がこの本を読んで感じたことを こんなぎこちない形ででも 誰かに聞いて欲しかったんです。 最後のシーンでの台詞 『大きすぎるものを飲み込もうとするから』 あの意味を 皆さんはどう受け取られましたか?
最後のページで、主人公とまったく同じぐらい放心した。 子供のときの絆って、ものすごく濃くて、人格形成に絶大な影響がある分、 大人になってからは気恥ずかしさが勝って疎遠になってしまいがち。 このお話の二人の関係は「完結した過去」のことだから、 今となっては動かしようがない。それがせつなさを増してて泣けました。 転勤族だったあたしには、継続したつきあいのある幼馴染みっていないので、 大人になった今会えば、当時は分からなかった別の真実を知らされることも あるんだろうなあとか、色々考えた。 これや「放課後の音符」など、ノスタルジーを刺激される作品は、 詠美さんの作品の中でも、別格で好き。ほんとうに秀逸な作品だと思う。 |